在学中に経験した講師活動で
教える楽しさを実感
小学生の頃にはピアノの先生になりたいと思っており、卒業文集にも「将来の夢はピアノの先生」と書いていました。両親もピアノを弾くため身近な楽器だったことと、5歳から習っていたピアノの先生がとても優しく品のある方で、その先生への憧れもあったのだと思います。附属高校から音楽大学へ進学し、ピアノ指導法を学びました。一人のお子様をレッスンし、年2回の発表会出演を目指すという必修科目があり、それが一番初めの生徒です。さらに大学4年時に、知り合いのピアノの先生のお手伝いで小さいお子様のレッスンをすることに。もともと、専門的に学びたい人に教えるのではなく、一緒に楽しみながら小さい子ども達に音楽を教える先生になりたいと思っていたので、実際にレッスンしてみてその楽しさを心から実感しました。当時は学校生活もありレッスンできる人数も限られていたのですが、もっと多くの子ども達に教えたいという気持ちが強く、この道を選びました。
多店舗展開と多彩な講師陣に魅力を感じて
大学で開催された就職説明会に参加し、さまざまな楽器店の存在やピアノ講師の就業形態を知ることができて、視野が広がりました。いろいろな地域の子ども達と接してみたかった私にとって、各地に店舗がある島村楽器は魅力的で、さらに多彩な楽器やジャンルの先生がお仕事をされているので、自身の音楽の幅も広がると思いました。また、「音楽の楽しさを提供し、音楽を楽しむ人を一人でも多く創る」という理念が、私が理想とする音楽教室に近いと感じたのも選んだ理由の一つです。実際に面接を受けたり店舗を利用したりする中で、スタッフの雰囲気の良さや専門性の高さを実感し、信頼できると感じたので決めました。
演奏力アップだけでなく
人としても成長できるようにレッスン
2歳後半から70代の方まで幅広い年代の会員様のレッスンを担当しています。子どものレッスンでは演奏に関することだけでなく、人として成長してもらえるような指導を心掛けています。例えば、レッスンが始まる前は「よろしくお願いします」、終わった後は「ありがとうございました」の挨拶を、ピッと立ってお互いに交わすことを習慣にしています。どのような相手でも、態度を変えることなく挨拶し、きちんとした言葉遣いで話せるようになってほしいという想いからです。子どものレッスンの場合は30分椅子に座っていることが難しいことも多いため、準備した通りにレッスンが進まずに悩むこともありますが、弾けたときの嬉しそうな顔を見たり、習いたての字で感謝の気持ちを綴ったお手紙を受け取ったりしたときは、ピアノ講師をしていてよかったと心から思います。
大人の方のレッスンでは、コミュニケーションを大切にしています。「好きな曲を弾けるようになりたい」「音楽で癒されたい」など、大人の方が習い始める理由はさまざまです。まずは始めたいと思った理由を丁寧にお聞きし、目的を理解してからレッスン方法を決めるようにしています。
また、最近3歳～就学前のお子様を対象とした幼児の基礎音楽コースの認定を取得し、レッスンをしています。そのくらいの年齢だとまだ1本1本指を動かすこともできないので、私が弾くピアノに合わせて歩いたり手拍子したりして、無理なく音楽に触れることから始めています。先日、担当している3歳の子のお父様が、子どもから「ピアノ遅れちゃうよ」と言われてビックリしたとおっしゃっていて、いつも楽しんでくれているんだなと思い、嬉しくなりました。
吹奏楽団でパワーチャージ
地域の吹奏楽団に所属し、クラリネットを吹いています。中学時代の吹奏楽部に外部から指導に来ていた先生が、楽団を立ち上げる際に声を掛けてくださり、それ以来細く長く続けています。一人で演奏するピアノも大好きですが、大勢で一つの音楽を作り上げる吹奏楽は、一人では味わえない大きなパワーをもらうことができます。また、楽団でいろいろな楽器の音を聞くことがピアノレッスンに生きる瞬間もあり、吹奏楽部に入っている会員様と「この音はあなたがやっているチューバの音に似てますね」など、別の楽器に例えてピアノの譜面を一緒に読んでいます。とても楽しい時間ですね。
スタッフの存在はとても大きいです。音楽について高い専門性を持っているので、いろいろな相談ができますし、新規会員募集や連絡などの事務的な仕事もサポートしてもらえるため、講師は安心してレッスンに集中できます。豊富な講習会や他の先生方との交流も楽器店所属ならではで、スタッフ含め多方面から意見や知識を得られる環境なので、悩んでも解決の糸口をすぐに掴むことができ助かっています。
また、年齢別に画一的なレッスン方法が決められているのではなく、会員様一人ひとりに合った教材を講師が自由に選べるのも魅力の一つ。店舗に教材が揃っているので、その場で見て選んでもらうことができるのも嬉しいですね。
