楽器店でのギター試奏をもっと気軽に。試奏のハードルを下げるロボットを島村楽器が開発!
2024年12月05日
島村楽器株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:廣瀬利明、以下 島村楽器)は、ギター試奏のハードルを下げるロボット『マティモ』を『ペノテアスタジオ(代表:中村優生)』と共同開発。2024年12月7日(土)~8(日)に開催される『ギタラバTOKYO』にてテスト展示いたします。
開発の経緯
楽器店でギターを試奏する際、「初心者の自分が弾いても大丈夫なのか?」「緊張する」「堂々と弾けない」といった不安を感じるお客様が少なからずいることが、島村楽器で働く従業員へのヒアリングで明らかになりました。そこで、試奏をサポートしてくれるロボットがいれば、ギター試奏に対する不安やハードルを下げられるのではないかと考え、本製品の開発に至りました。
今回のロボットは、音、道具、風景のための発明とデザインを行うクリエイティブスタジオ『ペノテアスタジオ』の代表・中村優生氏と共同開発。デザインやシステムの細部に至るまで、こだわり抜いて製作いたしました。
【中村氏コメント】
ペノテアスタジオでは、実験的な製品の企画やデザイン、エンジニアリングを手がけるほか、自作楽器を使った演奏パフォーマンス活動なども行っています。今回『マティモ』の機能や佇まいの最適解を探る中で、これらの活動を通じて得た知見やアイデアも自然と重なり反映されていきました。『マティモ』を通じて音楽や楽器演奏をこれまでと異なる視点で楽しむ、新しい入口となることを期待しています。生まれたばかりですが、ぜひ温かく見守り、仲良くしていただけるとうれしいです!
試奏ロボット『マティモ』とは?
『マティモ』には、ギターの音を入力し解析するプログラム、表情のプログラム、ストーリーを推移するためのプログラムなど、複数のソフトウェアが搭載されています。また、ハードウェアにおいては音に大きな特徴があり、一般的なスピーカーによる音声出力ではなく、ペノテアスタジオで独自に研究している『マテリアルハーモニクス』という技術を採用。スピーカーによる音の”再生”ではなく、人間や動物のような存在感のある物質的な音を奏でることが可能となり、誰かとセッションしたときのような温もりを感じられます。
実際の演奏体験は、表情パネル(液晶パネル)下部のジャックにギター(ギターシールド)を接続するとスタートします。いくつかのコードを表情パネルに表示するほか、弾けているかどうかを感知する機能も備えています。最後は『マティモ』が奏でるリズムに合わせて一緒に演奏することができ、ギターの試奏にハードルを感じている方でも楽しい試奏体験をしていただけます。
現在のところは、簡易的な試奏サポート機能のみの搭載ですが、今後はセッション機能などを追加し、中上級者にも楽しんでいただけるよう発展させていく予定です。
詳細画像
12/7(土)~8(日)のギタラバTOKYOで展示!
リアル店舗とオンラインを融合させたハイブリッドなギターイベント『ギタラバ(Guitar Lovers Show)』の東京会場にてテスト展示いたしますので、ぜひ体験にいらしてください。
■ギタラバTOKYO
開催場所 : すみだ産業会館 サンライズホール8F
開催期間 :2024年 12月7日(土)~8日(日)
URL:https://www.shimamura.co.jp/g_lover/tokyo/
ペノテアスタジオ
代表:中村優生(なかむらゆう)
音、道具、風景のための発明とデザインを行うクリエイティブスタジオです。
風景や音を想像し道具を作り現実にする試みをテクノロジーや文化、物理現象、身体と仲良くなりながら探求しています。
主な作品、製品として手のゆらめきで演奏できるアコースティックシンセサイザー「ペノトロン」、生活の模型と鉄道の模型による楽器「電車と街の楽器」、様々な現象をもとに音を再生することのできる音の展示デバイス「Sea」などがあります。
これらオリジナルの楽器を用いたライブパフォーマンスや展示活動を行っています。また、様々な企業のためのデザインエンジニアリングも手掛けています。
ホームページ:https://penotea.com
Xアカウント:@penotea
instagramアカウント:penotea