森を感じながら楽器を選ぶ新ブースを金沢フォーラス店に新設

2023年12月04日

↑ 店内ブース完成イメージ   島村楽器株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:廣瀬 利明、以下 島村楽器)は、石川県金沢市で木材販売加工を行うフルタニランバー株……

↑ 店内ブース完成イメージ

 

島村楽器株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:廣瀬 利明、以下 島村楽器)は、石川県金沢市で木材販売加工を行うフルタニランバー株式会社(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:古谷 隆明、以下フルタニランバー)とコラボレーションし、島村楽器 金沢フォーラス店内に「能登ヒバ」を使用したギターを展示する新しいブースを2023年12月1日(金)よりオープンすることをお知らせいたします。

内容
実際に楽器に使用される木材そのものが持つ香り・音色などの特徴とともに、産地となる森林のイメージや価値、地域の里山保全への意識を嗅覚、聴覚、視覚、触覚、そして知識とともに育みながら能登ヒバを使用した楽器を試奏できる体験型イベントスペースです。ブースデザインにも木材を活用し、お客様や店舗販売員が「能登ヒバ」と最大限にふれあうことができる空間環境をつくりました。
※店頭楽器のご案内にあたり、店舗販売員は木材の座学・伐採現場研修などを受講済み。木材価値を伝えるスペシャリストとしてご案内を行います。
また、当ブースでは普及宣伝のため、森の映像素材の店頭放映を同時に行っています。

能登ヒバとは?
石川県の県木。県独特の造林樹種で、能登半島で広く造林されています。現在、その造林面積は12,317haで輪島市、穴水町を中心に分布しています。特徴として独特の強い香りがあります。独自成分ヒノキチオールを含んでおり、高い耐久性耐水性を有し、住宅の土台や水廻りに用いられる事が多い樹種です。「アテ」は素材名称、「能登ヒバ」は製品名称となります。また能登のアテ林業は、2023年5月31日に林業遺産に登録されました。

事業を始めた背景
「能登ヒバ」のアテ林業から出材する丸太は、従来の林業において用途が限られているため、需要が少なく生産者側が再造林に向かうモチベーションが低い傾向にあり、昨今の供給体制に影響しています。

フルタニランバーと島村楽器が提携することになった経緯
3年前、フルタニランバーの古谷社長から「能登ヒバを使った楽器を作りたい」という相談を受けました。弊社は、国産木材を使用したウクレレを製造販売してきた実績はありますが、能登ヒバについての知識はなく、どのような木材なのか、また楽器として実際に使えるのか、まったく未知数でした。
しかしながら試作品を作ってみると、しっかりとした共振性があり、歯切れがよく、能登ヒバならではの特徴が感じられるもので、楽器として十分に使える木材だと確信しました。実際にお客様が手に取って、使いたいと思っていただける楽器を作りたい。そう思うようになったんです。
一方で、伐採、セリ、製材所など、木材業界の現場従事者の方のお話を聞くうちに、日本の林業が置かれている厳しい状況を目の当たりにしました。木が楽器になるまでに多くの人の手を借りているということを理解し、楽器店という木材を多く扱う小売業者の立場として、取り組むべき課題の一つと考えるようになりました。
今回の新設ブースは、丸太から楽器が出来上がるまでの一連の流れがわかるよう意識して製作しています。現在はアコースティックギターやエレキギター、エレキベースなどラインアップも豊富になりました。楽器愛好家の方々にも私たちの想いが伝わることを願っています。(金沢フォーラス店担当ブロックマネージャー 越野)

ブース完成に向けた仮配置の様子


フルタニランバー株式会社について
1904年創業。北陸3県を中心に国内外の木材総合卸売・小売業を行う。海外を含めた独自の仕入ルートを確保し、多品目・多用途の木材を圧倒的品揃えで、ゼネコン、ハウスメーカー、工務店、建具・家具製造業者、木材小売店等の川下企業へ供給している。主力分野は新築住宅内装部材、商業施設・店舗向け造作材で、木材の仕入、乾燥、加工、配送まで出来る木材流通のワンストップサービス体制を構築している。近年、木材価値を創造する新事業を数多く展開。

■会社概要
社名:フルタニランバー株式会社
代表者:代表取締役社長 古谷 隆明
設立:昭和27年8月(創業:明治37年)
URL:https://www.furu-tani.co.jp