【島村楽器調べ】2022年度上半期「売れた楽器ランキングTOP10」発表/歌声合成ソフトが急上昇!Withコロナで「防音室」は今年も好調!ライブやフェスが復活で機材関係がランクイン
2022年10月14日
島村楽器株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:廣瀬 利明、以下 島村楽器)は、島村楽器の店舗で2022年度上半期に売れた楽器ランキングTOP10を発表いたします。2021年度下半期のトップだった防音室は引き続き1位となり、防音への需要がまだ高い傾向があるという結果になりました。また、今回は若年層を中心に人気がある歌声合成ソフトが2位となりました。さらに行動制限の緩和によりライブ活動が徐々に行われつつある状況から、ライブで使用されるエフェクターやDJ機器がランクインしています。自宅で楽しむための楽器需要は、これからもしばらく続くと思われますが、それに加えて、今後は行動制限緩和の流れからコンサートやライブ活動による需要も戻ってくると予想されます。
【主な結果】
■第1位は防音室
前回に引き続き、今期も防音室が好調。こだわりのある人は室内の音の響きや使いやすさなど防音性能以外も重視する傾向に。
■歌声合成ソフトが好調
コロナ禍の長期化による巣ごもり需要でPCで音楽制作を行うDTM(デスクトップミュージック)関連の商品が好調。その中でもPC上で歌を歌わせる歌声生合成ソフトの売れ行きが伸びている。
■DJ機器やマルチエフェクターなど、ライブに使用される機器に回復傾向
行動制限の緩和によりライブや音楽フェスなど各種催しものが再開する中、ライブで使用される機器が回復傾向に。
<2022年度上半期 売れた楽器ランキング>
【対象期間】2022年度上半期(2022年3月~2022年8月)
島村楽器全店の楽器の売上件数を前年同時期・既存店ベースで比較し、売上件数が伸びた楽器ランキング
<1位:防音室>
前回の2021年度下半期に引き続き、今期も1位は、防音室となり、まだまだ防音に対する需要があることが伺える結果となりました。主な使用用途としては、楽器演奏での防音はもちろん、他の用途としてテレワーク、動画配信、ゲームとなり、特に最近はゲームプレイヤーが実況をしながら動画配信するゲーム配信での使用が注目されているようです。また最近の傾向としては、単に防音性能が高いだけではなく、室内の音の響きや使いやすさなども重視して、こだわりを持って防音室を求める方も多くなっています。
<2位:歌声合成ソフト>
コロナ禍以降、巣ごもり需要でPCで音楽制作を行うDTM(デスクトップミュージック)関連の商品が好調となっています。今回2位にランクインした歌声合成ソフトは、ソフトウェアで歌わせて、ボーカリストがいなくても手軽にボーカル楽曲を制作できることを可能にする非常に人気がある商品です。歌声合成ソフトはボーカロイドが有名ですが、他の様々なタイプのソフトウェアも発売され、歌声技術も日々進化しておりラインナップはとても充実しています。また、動画投稿で使用するテキスト読み上げソフトの売れ行きも好調でした。
<3位:カリンバ>
前年ランクインしたカリンバが引き続きランクインしました。カリンバは、練習動画や教本によるレッスンはもちろんのこと、セミナーやサークルの活動が行われるようになり、カリンバの練習環境が整備されつつあります。その影響か一過性のブームには終わらず、カリンバを継続して楽しむ方も増えてきています。また、カリンバの認知が高まるにつれて、最初からある程度グレードが高いものを選んだり、より良いものを求めて買い替えされる方もいらっしゃいます。21音の鍵盤がある仕様やピックアップ付きタイプ等、商品のバリエーションが増えており、カリンバの魅力にハマった人は2台目を購入するケースもあるようです。
<4位:DJ機器>
前年までは、コロナ禍によるDJの演奏活動の自粛により売上が減少しましたが、行動制限の緩和によりクラブや飲食店をはじめ音楽フェス、スポーツ観戦や企業催事など各種催しものが再開する中、DJをプレイする機会が増えたことにより需要が増加しました。また、巣ごもり需要で、新たにDJ機器に挑戦する人もいらっしゃるようです。
<5位:シンセサイザー>
コロナ禍により、長期欠品していたシンセサイザー関連の楽器の供給が徐々に安定しつつあり、販売量も増えたことからランクインとなりました。シンセサイザーの中でも、電子管楽器が広く認知されるようになり、男女問わず幅広い年齢層で人気が定着しています。
<6位:チェロ>
前回に引き続き、チェロがランクインしました。老若男女問わず人気が高く、特に大人の方にとって憧れの楽器であり、まだまだ潜在需要が高い楽器です。チェロは、ヨーロッパ製のものが多く、昨今のウクライナ情勢による輸送費の高騰や円安の影響があり、今後値上げの可能性もあると予想されています。そのため、値上げ前に入手したいと考えて今のタイミングで購入される方もいらっしゃるようです。
<7位:マルチエフェクター>
7位には、ギターやベースの音作りに重要な機器であるマルチエフェクターがランクインしました。前年までは、コロナ禍によるバンド等の演奏活動の自粛により売上が減少しましたが、今期は活動自粛の傾向が弱まり、バンド等の演奏活動が徐々に再開されているため、売上が上がったと思われます。
<8位:ヴァイオリン>
チェロと同じく、ヴァイオリンも前回に引き続きランクインしました。こちらも年代を問わず憧れの楽器で潜在需要が高い楽器です。ランクインした要因としては、趣味で楽しまれる方が増えたことはもちろん、チェロと同様にヨーロッパ製が多いので、ヨーロッパ情勢や円安の影響も踏まえ、今後のことを見越して購入するケースもあるようです。
<9位:フルート>
コロナ対策が進んだことにより、学校の課外活動制限の緩和が進んだり、フルートの購入を控えていた大人の趣味層が購入していることが売上に影響を与えていると考えられます。普及価格帯だけでなく、高価格帯も好調で、本格的な回復傾向が見られます。
<10位:アコースティックピアノ>
10位はアコースティックピアノとなりました。需要は前年度より落ち着いてきた印象がありますがやはり人気のある楽器となります。長期に渡るコロナ禍で「楽器の王様」であるピアノに注目が集まったことは大いに想定され、”一度はピアノを演奏してみたい”という意識が多くの方に定着していた感があり、それが売上アップに影響していると思われます。
■島村楽器株式会社について
島村楽器は「音楽の楽しさを提供し、音楽を楽しむ人を一人でも多く創る」という経営理念のもと、全国39都道府県に170以上の楽器販売店舗・音楽教室を展開する、国内最大の総合楽器店(※)です。
※引用元:The Music Trades誌「Top Global Dealers Report」
事業領域として「楽器プレイヤーのトータルサポート」を掲げ、楽器販売と音楽教室の2事業を主軸としながら、長く演奏していると必要になる楽器修理、体験や演奏発表の場としてのイベント・コンサートの企画・実施、気兼ねなく練習できるスタジオ運営も行っています。
現在島村楽器では、「この秋楽器をはじめてみたい」とお考えの方に向けて、全国39都道府県170以上の店舗にて入会金が50%オフになる「秋の入会キャンペーン」を開催中です。また、気になる楽器は安全衛生対策をしながら試奏いただくことも可能です。「音楽や楽器演奏を楽しみたい」という方のサポートをしてまいります。
■会社概要
社名 : 島村楽器株式会社
代表者: 代表取締役社長 廣瀬 利明
設立 : 昭和44年3月(創業:昭和37年1月)
売上高: 401億円(2022年2月)
従業員数:2,315名(2022年2月)
URL : www.shimamura.co.jp