SikTh Live in Japanもいよいよ3バンドめ、“CYCLAMEN”の登場です。
CYCLAMEN at CYCLONE!
ここで会場の空気が変わるのを感じました。
会場に詰め掛けた方の中でもSikThはもちろん「CYCLAMENを見に来た」という方も多かったと思います。
「破邪顕正」からスタートしたCYCLAMENのライブはのっけから観客を圧倒するかのような音圧。観客も負けじとその音の波に体をまかせて、会場全体が一匹の生き物のような一体感が生まれています。
CYCLAMENで何より印象的なのは、その圧倒的過ぎる変態難解フレーズをメンバー全員が軽々と弾きこなしながらのパフォーマンス。これまでもHAYATOさん、カツノリさんとスタジオでS7Gを弾いて頂く機会があったので彼らのテクニックは分かっていたつもりでも、ライブで同様のクオリティを見せつけられるとある意味呆然とさせられます。
まずはAled[Drums]氏の正確なドラム。フロントマン4人の屋台骨を支えるかのように、パワフルで手数の多いフレーズながら安定したリズムが印象的。
ベースはHIROSHI氏。
バンドによっては、ベースは他の楽器のさらに下のほうでドラムと一緒にリズムを支えて目立たない存在だったりしますが、この方は違う! もちろん主張しすぎてバンドの楽曲を崩すようなフレージングではなく、アンサンブルの中でくっきりその音を届けてくるかのようなベース。「変態ベーシスト、ここに極まれり」といった感じです。
ギターの一人はTristan氏。この人もお若いのに圧倒的なテク。
CYCLAMENの楽曲は全パート変態的なテクニックを要する、ある意味変態集団でないと成しえないものばかり。その中でもギターは特にハンパな技術ではいられません。その変態的超絶楽曲を、ステージを歩き回りながら、そしてパフォーマンスしながら引き倒すTristan氏。素敵です。
もう一人のギターが、KATSUNORI氏。
なぜ指板も見ずにそんなに笑顔で軽々と、変態フレーズを弾き出せるのか。この若干22歳KATSUNORI氏、末恐ろしいです。もちろん超絶プレイは派手なテクニックだけにとどまらず、そのリズム感にあります。「百折不撓」「With Our Hands」「memories」と曲が進んでもその確実なフレージングは疲れ知らず。それどころかもうノリノリで満面の笑顔が飛び出します。
そしてそして、イギリス~タイ~日本とまたにかけながらCYCLAMENという名を世界中に広め続けている張本人、HAYATO氏[Vocal]。
HAYATO氏がCYCLAMENを、音楽をやる上でも本当に重要なポイントであったであろうSikThとの出会い。HAYATO氏は紛れも無くSikThのファンであるといえるでしょう。そのSikThを日本に招聘できた喜びは、HAYATO氏の「夢がかなった」のMCでこちら側までウルっときてしまうほどでした。
CYCLAMENのステージも「臥薪嘗胆」「神武不殺」と進んでいく中で、自然と会場に生まれるモッシュ。
ヘッドライナーのSikThを残して会場が完全燃焼してしまうんではないかという心配をしてしまうほど。
最後は「Never Ending Dream」で締めくくり。HAYATO氏の夢が実現した瞬間に立ち会えた喜びは私だけでなく会場全体が感じたことでしょう。
興奮しすぎました。
本当に次のSikThへの体力が持つのか不安になってきました...
SikTh Live In Japanも大詰め、次はいよいよSikTh登場です。④へ→