“世界にひとつだけのアイテムを作れる”ハンドメイド。そんな手作りグッズでもっと音楽を楽しむために「Happy Jam ハンドメイド部」を発足!音楽にまつわるあれこれを、ハンドメイド部員が手作りしちゃいます。
第1回では、ハンドメイド作家のcrochet pandaさんに、プラ板で簡単にできる楽器モチーフブローチの作り方を教えてもらいました!記事を参考に、お気に入りのプラ板アクセサリー作りに挑戦してみませんか?
監修してくれたのは…crochet panda(クロシェ パンダ)さん
ゆるくてかわいらしいデザインの「プラ板ブローチ」をはじめとし、パンチニードル、刺繍などのハンドメイド作品を手がけるハンドメイド作家。愛知県で雑貨店「藤そう」の店主としても活動中。■Instagram:@crochetpanda_
3つのプラ板ブローチをハンドメイド♪
今回はハンドメイド作家・crochet pandaさんの作品をお手本に、3つのプラ板ブローチ作りに挑戦。
ハンドメイド部 部長T:アクセサリー作りが好きなHappy Jamハンドメイド部の部長。ただ、ちょっぴり不器用なところも…?
ハンドメイド部 部員K:アクセサリー作り初心者のHappy Jamハンドメイド部の部員。細かい作業が得意で、絵心やセンスもピカイチ!
プラ板ブローチ作りに必要な材料はこちら!
1 本(2冊) 2 オーブントースター 3 クッキングシート 4 アルミホイル
5 UVライト 6 レジン液 7 穴あけパンチ(P) 8 マスキングテープ 9 ポスターカラーマーカー
10 カッター(C) 11 ラジオペンチ(P) 12 ハサミ 13 多目的用ボンド 14 つまようじ
15 ラメ(P) 16 ブローチピン 17 ギターピック(G) 18 丸カン(P) 19 ピンバイス(P)
20 目打ち(P) 21 布手袋 22 プラ板
※(G)=ギターブローチのみ必要、(P)=ピアノブローチのみ必要、(C)=サークルブローチのみ必要
プラ板ブローチに必要な材料は、アルミホイルやクッキングシート、ハサミなど、家にあるものが多く簡単に始められるのが魅力。
また、メインとなるプラ板や、ブローチピン&丸カンなどの手芸用具も、100円ショップなどで気軽に手に入るので、初心者でも簡単に挑戦できちゃいます!
ブローチをコーティングするレジン液や、レジンを固めるUVライトも、最近では100円ショップなどで手軽に購入が可能ですよ!※100円ではない場合があります
【プラ板ブローチ基礎編】ベースとなるモチーフの作り方をご紹介!
まずは、プラ板ブローチ作りの基本となる工程をご紹介します。
- 紙に、作りたいモチーフの下絵を描く
- 下絵の上にプラ板を重ね、表面から絵のアウトラインをマーカーでなぞる
- アウトラインを縁取らないデザイン(ピアノブローチなど)の場合は、目打ちで傷をつけるように線を描く
- プラ板をマスキングテープで固定しておくとイラストが描きやすくて◎
プラ板は焼くことで約4分の1のサイズに縮むので、イラストは大きめに描くのがポイント!
監修者:脂や汚れが付着するとマーカーを弾いてしまうので、布手袋などを着けて作業をするといいですよ。
部員K
細かなイラストを描くのが大変だけど、でき上がりを想像しながらイラストを描くのが楽しい~!
ギターの曲線が意外と難しい…楽器イラストの描き方を参考に練習しなくっちゃ!
イラストを描いたら、ハサミやカッターを使ってプラ板をカット。
切りにくいときは、向きや面を変えるなど工夫するとうまくいきます。
このとき、ハサミの先で「チョキン!」とカットするのはNG。プラ板が割れてしまいます。
先端部分はなるべく使わず、中央部分を使ってゆっくりなめらかに切ると、きれいに仕上がります。
くびれや曲線のカットは意外とコツがいるみたい!ガタガタなラインにならないよう、慎重に切らなきゃ…!
サークル型のブローチは、まず中にカッターで切り込みを入れます。切り込みからハサミを入れて、縁をカットすると失敗しにくいですよ。
部員K
イラストを切っちゃいそうでヒヤヒヤ…。手が滑らないよう慎重に切り込みを入れます!
プラ板に穴を開けたい場合は、穴あけパンチを使います。
あらかじめマーカーや目打ちで印をつけておくと、穴を開けるときに便利◎
- プラ板の裏面(アウトラインを引いていない面)に、カラーマーカーで色を塗る
- 色移りしないよう、白など薄い色から塗る
- 塗ったカラーが完全に乾いてから違う色を塗るのがポイント
塗りつぶしを裏側からすることにより、縮めたときに奥行きが出るんです。
塗り絵みたいで懐かしい気分♡
部員K
自分で配色を考えながらアレンジするのもいいかも♪
- アルミホイルを、トースターの中に敷く
- ホイルの上にクッキングシートを置いた後、プラ板をのせて焼く
- 中に入れたプラ板から目を離さないように!
- ギューっと縮まって動かなくなったら取り出すタイミング
クッキングシートがない場合には、アルミホイルだけでもOK。ただ、その場合はアルミホイルを1度丸めてシワを作るようにしてください。凹凸ができることで、プラ板との間に隙間ができてくっつきにくくなりますよ。
縮み始めてから完全に動かなくなるまでは10~15秒程度。加熱してからはすぐに形が変化するので、トースターから目を離さないように注意!
焼く際の温度や時間はトースターによって個体差がありますが、低めの温度(140℃前後、予熱なしでOK)で焼くのがコツです。
1つ目のブローチを加熱した時は、30秒くらいかかったけど、2つ目以降は、オーブントースターが温まっていたの数秒ですぐに縮み始めました!
熱を加えすぎるとやわらかくなり、プラ板に気泡が入ったり、プレスしたときにくっつきやすくなるので注意しましょう。
また、やけどなどを防ぐため、トースターから取り出すときは手袋などがあると安心です!
ちなみに…
部員K
部長!この歪んだピアノはどうしたんですか!?
トースターで熱しすぎてプラ板が曲がっちゃった…。めげずに作り直しだーっ!
温度調節を間違えると、こんな風に曲がってしまうこともあるので、慎重に加熱するのがポイント!
- トースターから取り出したら、すぐに厚い本に挟む
- 強い力はかけず、さっと押す程度でOK
プラ板をプレスする際に使う本は、プラ板が入る大きさならどんなものでも大丈夫!厚さは1cm以上が目安です。A4サイズくらいの、厚めの雑誌でもOKです!
【プラ板ブローチ応用編】レジンを使って本格的なアクセサリーに♡
- 作業時は手袋・マスクを着ける
- 余ったプラ板の端など、小さな板の上でレジンを塗る
- レジン液をモチーフの上に少しずつのせ、つまようじで全体にのばす
- レジンは端まできっちり広げる
- 中に入った気泡は、つまようじですくうように取り除く
広げるときには、マスキングテープで輪っかを作ってモチーフを固定しておくと、レジンを広げやすいのでおすすめ!
レジン液でアレルギー症状が出る場合があるので、取り扱いには注意が必要です。また、自然の紫外線で硬化することもあるので、日中は窓辺から離れた場所で手早く作業しましょう。
部員K
サークル型のプラ板は、真ん中にレジンがこぼれないように塗るのが難しい…!
【ワンポイント】ラメを入れキラキラした仕上がりにするのも◎
ピアノブローチでは、ラメを入れてかわいく仕上げてみました!
ラメを入れるときのポイントはこちら!
- 先にレジン液をプラ板全体にのばす
- レジン液で濡れたつまようじの先を、ラメの入った容器に入れる
- プラ板の上につまようじをのせ、ゆっくりラメを広げる
レジンを塗ったら、すばやくUVライトで硬化!
36Wのライトで2分程度の照射が目安。UVライトはあまり目に良くないので、直視しないよう気をつけて。
よりきれいな仕上がりにするため、1の作業をもう一度行うのがポイント。
よりぷっくり感が出て、本格的な仕上がりになるんです♪
ピアノブローチなど、穴を開けている場合は、レジン液で塞がらないように慎重にのばして。
あっ…。
部員K
穴が埋まっちゃった!
そんなときは、すぐにUVライトを当てて、硬化後、ピンバイスで穴を開ければ元どおりですよ♪
細かい作業が苦手な人でも安心です…!
ボンドを使って、裏面にブローチピンをつけ、平らなところで時間をおいて乾かしたら完成!
【ブローチアレンジ&ポイント】+αでさらにグレードアップ♪
【ギターブローチ編】ギターピックとあわせれば音楽マニアもうなるブローチに!
- モチーフの裏面、半分程度にレジン液を塗る
- ギターピックの表側と重ねてUVライトを当て硬化
レジン液は、プラ板の横からはみ出すくらいの程度で少し多めにつけて!
ギターピックをレジンで接着したら、裏側にもレジン液を塗って硬化させて。
裏面からもしっかりとレジンを重ねることで、接着力が上がり、仕上がりもきれいになるんです。
ボンドでギターピックの裏にブローチピンをつけたらでき上がり。
本物のピックを使ったアクセサリーなんてとってもおしゃれ!普段愛用しているものや、好きなバンドのコラボピックで作るのも楽しそう♪
ブローチに使うピックは、硬いものがおすすめ。しなりがあるようなやわらかいものだと、モチーフが取れやすくなってしまいます。ピックの形は、おにぎり型だとバランスよく見えるのでおすすめです!
【ピアノブローチ編】ゆれるチャームがかわいいブローチに♡
余ったプラ板があれば、小さなチャームを作ってみては?
今回は、音符のチャームをピアノブローチのアクセントにしました。
- ラジオペンチで丸カンをスライドさせて広げる
- 丸カンをプラ板の穴に通す
- 丸カンを閉じてチャームとピアノモチーフをつなげる
このとき、丸カンは切れ目を左右に引き伸ばすのではなく、上下にスライドさせて間を作るのが大事。無理に切れ目を広げると、金具が歪んだりちぎれたりしちゃいます。
しっかり金具を固定させたら、華奢なチャームが揺れるかわいらしいブローチに!
試行錯誤しながらプラ板ブローチが完成!おしゃれな見た目は普段使いにも◎
お手本を参考にしながら、Happy Jamハンドメイド部で作成したブローチがこちら!
不器用な私でも、本格的でかわいいブローチが作れました!ちょっぴり不思議な形のギターも、いい味になってるかも…?
部員K
プラ板ブローチは初挑戦だったけれど、うまくできた気がします!今回の体験をもとに、いろんな楽器のプラ板アクセサリーを作ってみたい♡
ブローチは、普段使っているバッグにワンポイントとして使ってみたり、楽器ケースに飾れば、演奏のモチベーションがもっと上がるかも!
今回ご紹介したレシピを参考に、プラ板ブローチ作りに挑戦してみてくださいね♪
「ホッ、と一息ついてみる」特集について
たまには楽器を置いて、気分をリフレッシュしてみては?楽器モチーフの贈り物をオリジナルで作ってみたり、自分へのご褒美を探してみたり、気になる運勢を占ってみたり。演奏することや聴くこと以外にも、音楽を楽しめる方法はたくさんあります♪