はじめまして!カリンバ大好きヤツダです!
私は普段は楽器を世界から輸入して皆さんにお届けする会社で、楽器の良さをお伝えすべくホームページを作ったり、パッケージを作ったり、パソコンの前でニヤニヤしたりと、もっと面白い使い方はないか考えたりする仕事をしています。
今回はここ数年で大ブームとなり、楽器店大賞「話題の楽器部門」にも選ばれた大注目の楽器カリンバについて、
「買ってはみたものの、なかなか曲が弾けなくてちょっと飽きてきちゃった…」
「楽譜が読めないから買っても続かないかも…」
と懸念されている方へとある秘策を持ってきました!
実は、カリンバって「スケールチューニング」というちょっとのひと手間を加えることで「誰でも曲が作れちゃう魔法の楽器」に変身するんです!
ちょっと時間はかかるけど、もう嫌だ!って投げ出したくなるほど難しくはないので最後までお付き合いください。
そもそもスケールってなに?
スケールは曲のメロディやアドリブを作るときのテンプレートのようなものです。
皆さんご存じの「ドレミファソラシド」これも立派なスケールです!
そして実は、伴奏に対して喧嘩しにくい音に並べ替えたスケールがいくつか存在します。(この音はこの伴奏に対して喧嘩しないよ!というガイドラインとも言えますね。)
全ての音楽がスケールに沿ってできている訳ではないですが、メロディっぽいものを作るときにとても便利な音階なのです!
早速カリンバに魔法をかけていきます!
まずはカリンバを用意しましょう。
今回使うカリンバはこちら
Happy Jamの記事中にもちょこちょこと登場し、もはやすでにお馴染み?の「M-KALIMBA」。
ぜひお店で手に取ってみてくださいね!
MAHALOカリンバが出てくる他記事はこちら
まずは日本らしいスケールを2つご紹介します!
この2つは特に作業なしで楽しめますよ。
ヨナ抜き長音階
日本の伝統的な音階です。その名の通り「4」と「7」を「抜く」音階です。
つまりカリンバのC-D-E-F-G-A-B《ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ》の4番目のF《ファ》と7番目のB《シ》を弾きません!
わかりやすいようにFとBにシールなど貼ってもいいですね!
弾いてみますと…
童謡のような懐かしい響きを感じますね。このヨナ抜き音階、実は西洋ではペンタトニックスケールと呼ばれる最も基本的なスケールの1つなのです!日本の伝統がまさかの西洋音楽の基本とは…。数奇な運命を感じますね。
琉球音階
寒い季節こそ恋しくなる、沖縄伝統の音階です。こちらはD《レ》とG《ソ》とA《ラ》を弾きません!
おお、南国の風。泡盛をグイッといきたい感じがしますね!
続いては少しの作業でまるで作曲家のようにカリンバが弾けてしまう!?“秘密道具”を作りますよ!
今回一番大事なもの!チューニングハンマー
こちらでキーを叩いてチューニングしていきます。
まずは私のお気に入りスケール「Cマイナーブルーススケール」にチューニングしていきたいと思います。
Cマイナーブルーススケール
そもそもCメジャースケールとは、ピアノの白鍵だけを弾いた場合のスケールです。カリンバのキーと同じですね!
マイナーは短調とも言われる少し暗めでダークな響きの音階です。
ブルースは皆さんご存じ(?)のクールでかっこいい、あのブルースです!笑
まずは目指す音階ですが、C-D#-F-F#-G-A#《ド-レ#-ファ-ファ#-ソ-ラ#》を目指します。
何もいじっていないカリンバはC-D-E-F-G-A-Bと並んでいますので、Cはそのまま、DをD#に、EをFに、FをF#に、Gはそのまま、AをA#に。そして一音余ってしまうので、ここは少しアレンジで、Bはそのままにしておきます。
下の図で確認をしてみましょう。
D《レ》とE《ミ》とF《ファ》とA《ラ》を半音あげることになります!
早速やっていきましょう!チューナーを音を取りやすいところにセットします。
今回使ったチューナーはこちら
マイク機能付きなので、カリンバの音もバッチリ拾います。しかもヘッドが自由に角度調節できるので、邪魔になりにくい!
まずはDのキーを高くします。
高くするにはバーの手前側を叩きます。少しの操作で大きく音が変わるので、軽く叩いては確認、を繰り返して、チューナーの真ん中に音が合うように合わせていきます。
これをEとFとAも行います。
それを繰り返して…できたー!これで完成です!
早速弾いてみましょう。
普通に音階を上がるだけでもブルージーです!
アドリブっぽく適当に弾いてもなんだかオシャレな曲になりますね。
さらに!誰かと合わせて弾いてみたい、そんな希望もこのスケールチューニングされたカリンバは叶えてくれます。
「Cマイナーブルーススケール」ですとおすすめは「C Jam Blues」という曲です。とりあえず適当に弾いても全部ハマる!完全にセッションしているつもりになれます♪
カリンバの楽しみ方は無限大!
いかがでしたか?
カリンバはちょっとした工夫を加えることで、色んな楽しみ方ができる楽器だと感じていただけたのではないでしょうか。
他にもたくさんのスケールは存在しますので、ぜひ色々試してみてくださいね!