Happy Jam編集部のカナイです!
記事の執筆や編集以外にTwitter投稿も担当している私ですが、日々タイムラインを眺めていると、『あなたに向いている楽器診断 吹奏楽編』の結果をツイートしてくださっている方を見かけます。
おかげさまで多くの方にお楽しみいただけているようなので、今回は楽器診断の本編ではお伝えしきれなかった、企画の背景や準備の様子をエッセイとしてお届けします。
きっかけは、「演奏する楽器によって性格に傾向がある!?」
この診断を作ろうと思ったきっかけは、同じくHappy Jam編集部のオオフカと雑談をしていたときでした。データアナリストでもあるオオフカは、その頃ちょうどアンケート調査の仕事で、吹奏楽の各楽器パートに関するイメージ調査をまとめている真っ最中。
興味深い。興味深いったら 興味深い!
オオフカさん、独り言がまるで川柳のようになってますが、いったいどうしたんですか?(笑)
こんなやりとりから始まり、気になった私も一緒になってオオフカが分析したデータを見てみたのです。すると、
・トランペット、サックスの人は「目立ちたがり屋」
※あくまで、回答者によるイメージの話です
・トロンボーン、パーカッションの人は「元気」
・ホルン、コントラバスは「真面目」
このように、楽器それぞれに「ある一定のイメージを持たれている」という傾向が読み取れました。
実を言うと、カナイは小学校~高校まで吹奏楽経験者。日々色んなパートの人に接していたこともあって「確かに、そういうイメージあったかも!」と、納得しながら見ていました。
それと同時にこう考えたのです。
「こうしたイメージや特徴(?)をもとに診断が作れたら面白いのでは?」
診断の精度を高めるために、プロの指導者に協力を依頼
いざ、診断を作ろう!と思ってみたものの、私は専門家ではないですし、適切な診断を一人で作るには心もとない…。そうだ、以前お世話になった方に相談してみようか。
というわけで、フルート奏者であり、吹奏楽指導者としてもご活躍されている『関井うらら』先生に企画監修のご相談を差し上げたところ、「いいですね、やりましょう!」とおっしゃっていただき、晴れて制作がスタートしたのでした!
<プロフィール>仙台市出身。小学校のマーチングバンドでトランペットを始める。 中高大と吹奏楽でフルートを担当。大学在学中は教員を目指していたが、吹奏楽指導とフルートを学ぶために上京し、音楽専門学校に入学。在学中から様々な演奏、指導を行い幅広い活動に取り組み、 現在は音楽コーディーネーターを中心に音楽に関わる様々な活動を行っている。
2013年に結成したユニットura*cocoでは2013年11月にシングル CD「LorL」を出し、2016年3月に2ndミニアルバム「GIFT」を 発売。TSUTAYAクラシック週間チャートで1位を獲得。演奏活動以外では、映画「ハルチカ」にて橋本環奈氏のフルート指導を担当。その他にもアニメ「このはな綺譚」をはじめゲームなどのBGMにも多数参加。また、近年は多くの吹奏楽部から指導依頼を受けており、吹奏楽コンクールの東日本大会では金賞も受賞している。相模女子大学中学高等部バンドディレクター。ヤマハ登録講師。
Twitter:@urara56
Instagram:www.instagram.com/sekiiurara
You Tubeチャンネル「urara-music」:www.youtube.com/c/uraramusic
うらら情報局:urara-music.jp
こうして企画のコンセプトや設問について、うらら先生と打合せを重ねていく日々。
性格的な面、そして体格や身体的特徴などからの適正なども考慮し、「かなり実践的な診断を目指したいですね!」という話になりました。
そして「設問は10個、選択肢は各2つになるように作る。その回答パターンを12通りの楽器に落とし込む」という方針のもと、うらら先生には診断をお作りいただけることになりました。
後日、うらら先生からは設問と回答のパターン分類、そして診断結果に関する完璧な解説をいただきました。
う~ん。さすがうらら先生。これは素晴らしい診断になりそうだぞ!
楽天的なカナイは、まだこのとき「雑誌やネットでもおなじみの診断系記事。それを企画できるなんて楽しいなあ!」くらいにしか思っておらず、ただワクワクしていただけに過ぎませんでした。その後直面する苦労を想像できずに…。
1024通りの回答が12のパートに分類されるようにする仕組みに奮闘!
こうして、カナイ担当である、Happy JamのWebシステムへの反映作業が始まりました。
設問が10個あって、それぞれ選択肢が2つ。
※210=2を10回かけること
回答パターンは、210=1024通りか。
雑誌でよくあるYES/NOチャートのように平面上で制作するのであればイメージできるけど、
Webシステム上で12パートに振り分けるようにするのって、え~と。どうやってやるんだ?
つまり、診断スタートから1024通りの回答パターンにまで広がったものを、きれいに12パートのどこかに納まるよう設定する作業になるのですが、「システム」と聞くととたんにアレルギー反応が出始めるカナイ。そこからもだえ苦しむ日々が始まったのです…(笑)
・・・
まあ、完成までの道のりを全部表現するのも至難の業ですので、要約しますと
…がんばりました!(笑)
この一言に尽きます。
Happy Jamで使っている運用システムに対し、各設問の回答の組合せから結果の判定に至るまで、一連の流れを上手く紐づける作業。そして最も重要な部分である「きちんと診断の精度を出す」ため、細かな部分まで丹念にチェックしながら進めていきました。
これを分かりやすく例えるならば、スープ、麺、チャーシュー、味玉など…個々の要素を極めつつ、かつ全体として完成度の高いメニュー作りを目指す、ラーメン職人さんのお仕事のようなイメージでしょうか(笑)
もちろんカナイ一人では無理だったので、同じチームのシステム担当や、データアナリストの編集部オオフカの知恵も借りながら、なんとか反映・検証を続けること2ヶ月以上。
ようやく納得のいく方法でシステムへの落とし込みが完了したのでした!
まとめ
こうして昨年12月29日のリリース後、Twitter上では、
「(今演奏している楽器である)クラリネット出た。さすが、わかってる~!」
「ユーフォニアムだ、やったー!」
「ファゴット。実はあこがれていた」
など他にも多数のコメントをいただくことができ、企画に携わった身としてとても嬉しく思いました!
楽器診断をやってくださった皆さん、この場を借りて感謝いたします!!
そして、今回は企画の背景や実現に至るまでの奮闘ぶりをお届けしましたが、少しでも面白いと思っていただける部分があったならば、幸いです。
この記事の感想や、「こんな楽器や音楽の診断もあったらやってみたいんだけど…」などございましたら、お気軽にツイートしてくださいね!(@Happy_Jam_webつけてくださいね♪)
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