好きだけど恋人にはNG?ベートーヴェンのモテ度を聞いてみた!

2020年は、ある偉大な音楽家の生誕250周年になります。その音楽家とは?そう、“楽聖”ベートーヴェンです!

もじゃもじゃ頭で気難しそうな表情を浮かべた肖像画は皆さんもよくご存知だと思います。そして、「ジャジャジャジャーン!」というメロディは、誰もが聴いたことがあるのではないでしょうか?「運命」や「第九」といった数々の名曲を生み出したベートーヴェンは、老若男女を問わず、多くの人に愛されている作曲家の一人と言えるでしょう。

ところで、ベートーヴェンは、硬派なイメージを持たれることが多いようですが、映画や漫画の題材に何度もなるほど、ドラマチックな人生を送り、ロマンチックなエピソードが多くあることで知られています。恋愛がらみでは、愛した女性に捧げたと言われるピアノ曲「エリーゼのために」や、情熱的な恋文がつづられた「不滅の恋人」への手紙のエピソードが音楽ファンの間では有名です。

堅物のように見えて、実はとても人間的で、かなりのロマンチストだったのかもしれません。そこで、今回は、音楽に詳しい楽器店スタッフに、ベートーヴェンの異性へのモテ度(!)についてどう思っているかを聞いてみました!

ベートーヴェンは、現代の人々から見てどのように映っているのでしょうか?

それでは、楽器店スタッフならではのベートーヴェンのイメージ調査を、お楽しみください!

今回のアンケートの概要は以下の通りになります。

対象島村楽器株式会社従業員(アルバイト含む)
20代~50代の男女 290名(男性128名、女性162名)
調査時期2020年3月~6月
調査手法インターネット調査(島村楽器調べ)

目次

1.ベートーヴェンの熱心なファンは、女性の方が多い!

まずは、ベートーヴェンが好きかどうかを聞いてみました。あまりにも有名人であり、音楽的な特徴もはっきりしているため、好き嫌いがはっきりと分かれるかと思われましたが、好き(「非常に好き」と「どちらかというと好き」)と回答した人は全体の75%となり、多くの人がベートーヴェンを好意的に感じていることが分かりました!やはり、ベートーヴェンは偉大です!

好きな理由については、

  • 世界観が素晴らしい
  • 音楽への情熱と執念。音楽好きとして尊敬する人物のひとり
  • 楽曲テーマや理路整然した曲作りは演奏していて心地よい
  • 全体的に壮大な音楽が多いけど、1つ1つのメロディやパッセージが美しい

といった、楽曲や音楽の情熱に対する評価が多く挙げられました。

あなたは、ベートヴェンが好きですか?

次に男女別での傾向を見てみましょう。「どちらかというと好き」はそんなに差はありませんが、「非常に好き」は、男女別で見ると男性1割、女性2割となっています。女性は、男性の倍近くベートーヴェンが「非常に好き」となっており、熱心なファンは女性に多いことが分かりました。

男女どちらともベートーヴェンを好きな理由としては曲の素晴らしさを評価していますが、女性は特に「情熱的な音楽が多い」「壮大でメロディが素敵なところが好き」「あふれんばかりの情熱と創意工夫を感じる」「感情を揺さぶられる情熱的なところが好き」等々、全体を通して「情熱的」な曲調に惹かれているようです。

草食系の男性が多くなったといわれる現在、その真逆である「情熱的」である部分と、「ドラマチックな曲構成」が女性を惹きつけているのかもしれません。

ベートヴェンが好きかどうか

2.ベートーヴェンのイメージって?

次は、ベートーヴェンに対するイメージです。皆さんがベートーヴェンに持っているイメージはどのようなものでしょうか?

今回の結果では、イメージは「感情の起伏が激しい」「気難しい」「情熱的である」が上位となりました。やはり、有名な肖像画のように、少し近寄りがたいイメージがあるのかもしれません。

ベートヴェンのイメージ

また、これはベートーヴェンが怒りっぽい性格だったという逸話が関係していると思います。使用人が少しでも気に入らないことをすると、怒りで物を投げつけるというエピソードも残されており、ドラマチックな作品同様、感情の起伏が激しい人だったと思われます。

イメージを男女別でみると、女性は「感情の起伏が激しい」「気難しい」「頑固である」が男性よりも高い結果となっています。女性は男性と比べてベートーヴェンに対してやや親しみにくいイメージを持っているようです。

女性は、表情や雰囲気から相手の感情を読み取ることが得意なので、肖像画のイメージや自分の知っているエピソードから、ベートーヴェンの「気難しい」「頑固である」部分を男性より強く感じ取っているのかもしれません。才能があり、曲が素晴らしくて、素敵!けれども、一人の人間として見たときに実際の性格はどうなのか、女性はしっかりチェックしているのかも(?)しれません。

3.ベートーヴェン、曲は好きだけど・・・

最後は、ベートーヴェンが異性から「どのくらいモテたと思うか?」という質問になります。悲運の恋の結末も多かったと言われるベートーヴェンですが、結果はどうなのでしょうか?

その結果、全体の約半数が「モテたと思う」と回答しました(「非常にモテたと思う」「ある程度モテたと思う」の合計)。どうでしょう?少し、意外な結果ではないでしょうか。

ベートーヴェンといえば、生涯独身だったことでも知られ、そのことから異性とはあまり縁がなかったというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、音楽の才能があり、ピアニストとしても有名だったので、実は、「それなりにモテたのでは?」という回答が多く見られました。

ベートヴェンは異性からどのくらいモテたと思いますか?

次に、男女別で見てみましょう。
その結果、「モテたと思う」 (「非常にモテたと思う」「ある程度モテたと思う」の合計)は女性の方が低くなりました。特に、「非常にモテたと思う」は、男性が15.6%であるのに対し、女性は2.5%と、6倍以上の差がある結果となりました!

ベートヴェンがモテるかどうか

男女間で、かなり、はっきりとした傾向が出てきました。どうして、このような結果になったのでしょう?

どうやら男女間で「モテたかどうか」の意見が分かれているようです。

そこで、「モテたと思う」と回答した人にその理由を聞いてみると、「才能があり、物事に真剣に取り組む男性は魅力的だから」「ピアノ弾けたらかっこいいのは今も昔も変わらない」「変人はある程度モテるので」といった回答があり、ベートーヴェンの才能に対してフォーカスをしているのが目立ちました。この傾向は男性に強く、女性にはあまり「才能があればモテる」といった意見はみられませんでした。

一方、逆に「モテなかったと思う」と回答した理由を見てみると、「理想が高そうで女の人にやさしくなさそうだから」「ピリピリしてそうだから」「異性関係よりもお仕事熱心なイメージだから」と女性に対してあまり優しそうではないからという回答が多数を占めました。この傾向は、女性の方が強くなっています。

女性の方が「モテたと思う」が、低くなったのは、音楽家としては魅力的な部分があるものの、前述のように「感情の起伏が激しい」「気難しい」といったイメージや女性にはあまり優しくない性格だからと考えた人が多かったからかもしれません。

男性は、「才能があれば、どんな性格でもモテる!」と思っていても、女性はやはり、気難しい人は敬遠するようです。才能があっても、恋人として見た場合、それは、また別ということでしょう。女性は、どんなに才能があっても、性格に難がある人は恋人としては難しく、やはり、自分を大切にしてくれる人に魅力を感じている様子がうかがえる結果となりました。

以上、ベートーヴェンのイメージとモテ度に関するアンケートの結果はいかがだったでしょうか?女性の少し複雑な(?)、ベートーヴェンへの想いが分かる興味深い結果ではなかったのではないでしょうか? 「Happy Jam」では、引き続き、音楽に関する興味深い調査を実施していきます。お楽しみに!

この記事を書いた人

Happy Jam編集部 オオフカ

DTMが趣味のデータ・アナリスト。アコギを練習して、自作曲を弾き語りで披露することが目標。映画が大の好物で、年間100本以上を視聴。ジャンルを問わず全般的にチェックしているが、特に好きなのは音楽映画。いつか、自分が出演してスクリーンに出てみたい!