日々のリペアについて綴ります
☆お知らせ☆
来月5月20(金)~22(日)第20回 弦楽器フェスタを開催いたします。
オールドから新作までが一堂に揃います。今回のフェスタでは、実力ある三名のイタリア人メーカーが、パガニーニ愛用のGuarneri 1743 Cannonをモデルとした新作バイオリンを製作し、展示致します。楽器のモデルは同じでもメーカーによってどのような魅力がでてくるのか、ぜひ店頭でお試し下さい。
5月22(日)には、神奈川フィルコンサートマスター、﨑谷直人さんによるプレミアムコンサートも行います。
詳細はこちら→第20回弦楽器フェスタ
4月12日
こんにちは!弦楽器リペアの高田です。
4月になり、新しく何かを始められる方が多いこの季節、私も何か始めたいなぁと思う今日この頃。運動にしようか、楽器にしようか、運動にしようか、絵画にしようか、運動にしようか・・・。絵画?と思いました?絵画も大いに弦楽器リペアの力となるんですよ!決定したら報告しますね♪
今回は魂柱立てです。
楽器内部の魂柱は、表板と裏板の間に挟まっているだけで、接着などはされていません。弦の張力による駒の圧力を利用して立っているため、弦交換の際に4本全て弦を外してしまうと倒れることがあります。弦交換の際は1本ずつ交換しましょう。もしも魂柱が倒れてしまった場合には、楽器に弦の圧力がかかっているため、すぐに弦を緩めて下さい。
魂柱立てに必要な工具です。上のS字のような工具が魂柱を立て調節するためのものです。下のミラーは、自分の虫歯をチェックするため・・・ではなく、立てた魂柱に隙間がないかチェックするための魂柱ミラーです。
魂柱立てに魂柱をセットし、いざ!F字孔から楽器内部へ!
エンドピン穴から中を覗き・・・
トントントン、コンコンコン・・
F字孔を傷つけないように魂柱立てで位置や傾きの調整を行い、魂柱ミラーで見え難い裏側の隙間などをチェックします。(この写真を撮るときほど手があと3本ほど欲しいと思ったことはありません)
その他魂柱立てには分数サイズ、チェロサイズもあります。
魂柱立て完了!
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