クラシックな私が弾いてみましたシリーズ⑤~クラシック「ショパン:エチュードOp.10-5「黒鍵」~
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2016年07月02日
- カテゴリ音楽教室
- タグ講師・インストラクター
![皆様、こんにちは。ピアノインストラクターの吉武です。]]今までクラシック畑な環境で育ってきた吉武ですが、最近は様々なジャンルの曲にも耳を傾けるようになり、他のジャンルにも魅力を感じ始めたので、その魅力をクラシックの視点を混ぜながらお届けしていきたいと思います。]] さて、第1回目~第4回目はご覧いた […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/umeda/wp-content/uploads/sites/155/2016/11/20180729-classicyoshitake.jpg)
皆様、こんにちは。ピアノインストラクターの吉武です。
今までクラシック畑な環境で育ってきた吉武ですが、最近は様々なジャンルの曲にも耳を傾けるようになり、他のジャンルにも魅力を感じ始めたので、その魅力をクラシックの視点を混ぜながらお届けしていきたいと思います。
さて、第1回目~第4回目はご覧いただけましたでしょうか。まだご覧になっていない方はこちらも合わせて是非ご覧ください。
クラシックな私が弾いてみましたシリーズ①~ジャズ「Take Five」~
クラシックな私が弾いてみましたシリーズ②~ボカロ曲「千本桜」~
クラシックな私が弾いてみましたシリーズ③~バラード「ハナミズキ」「栄光の架橋」「未来へ」~
クラシックな私が弾いてみましたシリーズ④~ウェディング「I Need To Be In Love(青春の輝き)」~
さて、第5回目の今回は私が大好きなジャンル「クラシック」の中から「エチュード」をご紹介したいと思います。
エチュード(練習曲)とは
エチュードとは楽器の練習のために作られた楽曲、練習曲、の意味です。練習のために書かれた曲なので、細かい音符が多く、指を速く動かす練習にはとても有効です。
エチュードの魅力3つ
まずは私が感じるエチュードの魅力を3つご紹介します!
①ピアノを弾く前のウォーミングアップに最適!
エチュードは16分音符など、速いパッセージが入った曲が多いので、指ならしに使えます。
②指の筋トレ!
指を速く動かすことにより、演奏に必要な指や腕の筋肉が発達し、さらに演奏しやすくなります。
③姿勢を見直すきっかけに!
練習曲は指の練習だけでなく、演奏時についつい忘れがちな姿勢の改善にも取り組むきっかけに最適です。
さて、今回は私が一番好きなエチュード「ショパンのエチュード」から1曲を取り上げます。
ショパン エチュードOp.10-5「黒鍵」
特徴
このエチュードには「黒鍵」という副題がつけられており、その名の通り曲中に黒鍵がたくさん使われています。なんと調性は♭(フラット)が6つの変ト長調!簡単に言うとフラットだらけの曲です。その数については後ほどおすすめポイントで紹介します!
まずはどのような曲なのか、一度お聴きください♪
黒鍵のエチュードのおすすめポイント
①右手の99.9%が黒鍵でできている
表題にも「黒鍵」とつけられている通り、曲の大半が黒鍵で作られています。その数なんと右手だけでなんと1000回!右手で白鍵が出てくるのはなんと1音だけなので、99.9%が黒鍵という事になります!(頑張って数えました!)かなり多いですね。
②エチュード(練習曲)でありながら美しい
ショパンのエチュードは他と違っていかにも練習曲という感じがしないのが特徴です。
③アンコールにも最適
曲の長さが2分弱と短めのエチュードです。短くても華やかで映える曲なので演奏会の最後にアンコールとして演奏されることもある曲です。
黒鍵のエチュードの難しいポイント
①黒鍵が多い
黒鍵の多さはおすすめポイントでもあるのですが、難しいポイントでもあります。黒鍵は白鍵に比べて細く、しっかりと鍵盤を捉えていないと滑ってしまい、ミスタッチに繋がってしまいます。
→指先で弾くのではなく、指を少し伸ばし、指の腹を使って演奏すると弾きやすくなります。
②テンポが速い
楽譜の最初に速度記号「Vivace」の指示があり、とても速いテンポで弾かなければいけません。
→まずはゆっくりのテンポで、そして徐々にテンポを上げていくとうまくいきます。その時に無理にテンポをあげてしまうとぐちゃぐちゃになってしまうので、あせらずにじっくりと練習するのが結局は近道です。片手練習やリズム練習も指の独立した動きを練習するのに効果的です。
③ハーモニー感を出す
ショパンのエチュードに欠かせない要素がこの「ハーモニー感」です。エチュードでありながら美しいこの曲をどのように表現するかがポイントとなってきます。
→和音を一つずつ弾いてみて「暗い」「明るい」「きれい」などその和音を聞いて感じたものを音にして演奏するとハーモニー感が出せます。さらに専門的に演奏する場合は和声を分析し、和音の移り変わりを感じながら演奏すると素敵なハーモニー感が表現できます。
今回の検証結果
実はこの曲、高校生の時に弾いたことがあったのですが、黒鍵の割合まで計算したことがなかったので、今回このエチュードを分析してみて、黒鍵の多さにとても驚きました。
ショパンのエチュードは練習曲でありながらとても美しいのが特徴です。「黒鍵」の他にも「革命」や「別れの曲」、「エオリアンハープ」、「木枯らし」、「大洋」なども素敵で有名なので、他の曲も是非聴いてみてください。
クラシック好きな方も、あまり馴染みのない方も是非私と一緒に音楽を楽しみましょう♪
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ピアノインストラクター吉武栄里子
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担当 | 吉武(ヨシタケ) |
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